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水木しげるの妖怪道五十三次

お化けの旅物語でユカイになっていただきたい

江戸時代は妖怪が元気だったようで、絵巻や絵双紙にたくさん描かれている。江戸の人たちは妖怪と感じる能力、すなわち妖怪感度に優れていたようだ。
現代の人たちはあくせく働いて、悲壮な顔をしているが、江戸人たちは生きる楽しみを知っていたに違いない。そしてそれは、妖怪が身近にいることから得られたのだろう。
今回、広重の「東海道五十三次」を見立てて、「妖怪道五十三次」を二年がかりで描いてみたが、日本橋から京都までの五十五枚を全部並べて眺めて見ると、なるほどなかなかおもしろい。自由に旅することもままならなかった江戸時代の人は、広重の風景画を見て心を遊ばせていたのだろうが、そこに妖怪たちが風景と人間と混然一体として混じりあっていたら、もっと喜んでくれたにちがいない。
なにかと嫌なことが多い暗い時代なのかもしれないが、五十五枚のお化けの旅物語で、ユカイになっていただきたいとおもっている。

水木しげるの妖怪道五十三次 [限定生産]木版画シリーズ

【描く】【彫る】【摺る】すべて第一級の手技による珠玉の芸術作品です

でき上った線画を前に、配色を思案する。カラー原稿いんは日本画用の岩絵具が使用される。その独特の色使いに魅了されるファンは多い。

配色が決まり、着色に入る。その筆使いに迷いはなく、瞬く間に白と黒だけの原稿が鮮やかになる。着色作業が一番楽しい、と水木しげるは言う。

水木しげる氏とアダチ版画・中山吉秋氏の打合せ風景。木版画試し摺りを前に、両巨匠は終始和やかな雰囲気だった。

彫師が使う彫刻刀の数々。右側のノミは、使われない版木の面を削り取るのに使われる。

絵師の線画が貼られた版木に小刀をあて、墨版を彫刻する。作業の際の照明は、裸電球の光を水の入ったフラスコ越しにあて、影ができない工夫をしている。

絵具とそれをのばすブラシなど。絵具は茶碗などに入れられ、とき棒という小さな竹ほうきのような棒で版木の上にのせられる。

絵具と糊で真っ黒になった妖怪道日本橋の墨板。黒の絵具には墨が使われ、水でふやかした後に布越しされる。

摺師の仕事場。バレンの使い方ひとつで摺り上がりが変わるという繊細な作業。作業台は手前が少し高くなっていて、バレンが扱いやすいように工夫されている。

木版画 商品一覧

木版画 妖怪道五十三次【 日本橋 】

首途とは旅立ちのこと。
「お江戸日本橋は七つ立ち(午前4時ごろ)~」と歌われた。
妖怪たちはいつも「朝は寝床でグ~グ~グ~。」なのだが、この日ばかりは頑張っての早起きだ。
しかし、案内人はぬりかべである。
のたのた、のらのら、眠りを誘うような歩みでは、今日はどこまで行けることやら。
また、日本橋には江戸町民の台所を賄う魚河岸もある。
立ち働く人に混じり、なぜか川獺が荷運びを手伝っているが、好物の魚でも狙っているのかもしれない。

木版画 妖怪道五十三次【 日本橋 】

製品詳細
制作
アダチ版画研究所
画寸法
248mm×332mm
用紙寸法
278mm×388mm
額装寸法
438mm×548mm
摺色
17版・24度摺
特典
水木しげる認定書(直筆サイン入り)
登場妖怪
一反木綿、川獺(かわうそ)、鬼太郎、子泣き爺、砂かけ婆、ぬりかべ、ねこ娘、ねずみ男、目玉おやじ
希望小売価格(税込)198,000円

木版画 妖怪道五十三次【 京都 】

日本橋を出発して百二十四里半(四百八十九キロメートル)。
ついに鬼太郎たちは、花の都、京都の入り口、
加茂川に架かる三条大橋に辿り着いた。
その壮図の成功を祝してか、妖怪を世界に知らしめた妖怪絵師と鬼太郎を歓迎してか、橋上は妖怪たちでひしめきあっている。
葵祭り、時代祭り、祇園祭り、と綺羅艶やかな祭りは、枚挙に暇がない王城の地なれど異形の者たちが集う奇々怪々な行列には、さすがの都の人士も目を見張ることだろう。

木版画 妖怪道五十三次【 京都 】

製品詳細
制作
アダチ版画研究所
画寸法
248mm×332mm
用紙寸法
278mm×388mm
額装寸法
438mm×548mm
摺色
18版・23度摺
特典
水木しげる認定書(直筆サイン入り)
登場妖怪
あまめはぎ、一反木綿、おばりよん、傘化け、鎌鼬(かまいたち)、川えろ、鬼太郎、子泣き爺、さざえ鬼、食取り(じきとり)、死神、砂かけ婆、ぬりかべ、ねこ娘、ねずみ男、橋姫、目玉おやじ、呼子
希望小売価格(税込)198,000円

木版画 妖怪道五十三次【 庄野 】

庄野への坂道は豪雨だった。
ついさきほどまでは晴れていたのに夕刻も近く、陽が翳ったかと、仰いだ空がかき曇り
天の底が抜けたかのような土砂降りだ。
どうやら、桑名から飛来してきた一目連の仕業らしい。
篠突く雨に、人なら立ち往生してしまう峠道を雨降り小僧と豆狸は平気で往来する。
妖怪たちにとっては、慈雨なのだろうか。

木版画 妖怪道五十三次【 庄野 】

製品詳細
制作
アダチ版画研究所
画寸法
248mm×332mm
用紙寸法
278mm×388mm
額装寸法
438mm×548mm
摺色
28版・34度摺
特典
水木しげる認定書(直筆サイン入り)
登場妖怪
雨降り小僧、豆狸、すねこすり、一目連(いちもくれん)
希望小売価格(税込)198,000円

木版画 妖怪道五十三次【 平塚 】

平塚宿から西へ進むと、景色はたちまち物寂しくなる。
街道沿いには家一軒見当たらない。
田の中を一本道が走るだけで、畦道を往くかのようだ。
妖怪道でも、このあたりは「化け物縄手」の異名があり妖怪の名所といわれている。見晴らしがよいからとうかうかしてたら、恐ろしい目に逢うだろう。
妖怪はいきなり出現して、人を驚かせるのが大好きなのだ。

木版画 妖怪道五十三次【 平塚 】

製品詳細
制作
アダチ版画研究所
画寸法
248mm×332mm
用紙寸法
278mm×388mm
額装寸法
438mm×548mm
摺色
23版・32度摺
特典
水木しげる認定書(直筆サイン入り)
登場妖怪
がしゃどくろ、後ろ神、大百足(おおむかで)、卒塔婆小町(そとばこまち)、畦道(あぜみち)
希望小売価格(税込)198,000円

木版画 妖怪道五十三次【 鞠子 】

鞠子の宿場は静かな山あいの里にたたずむ。
十返舎一九が「東海道中膝栗毛」でも紹介しているとろろ汁が名物の茶屋で休む鬼太郎一行なのだが、店のようすがどうも怪しい。
上客を迎えたと早合点した女房は、首を異常に延ばし座敷の奥では、獲物の到来にご満悦のようで鏡がにたにた笑う。
いつのまにか、店は妖怪に乗っ取られてしまったらしい。

木版画 妖怪道五十三次【 鞠子 】

製品詳細
制作
アダチ版画研究所
画寸法
248mm×332mm
用紙寸法
278mm×388mm
額装寸法
438mm×548mm
摺色
21版・25度摺
特典
水木しげる認定書(直筆サイン入り)
登場妖怪
鬼太郎、ねずみ男、目玉おやじ、くだ狐、くね揺すり、雲外鏡(うんがいきょう)、ろくろ首、袖引き小僧
希望小売価格(税込)198,000円

木版画 妖怪道五十三次【 小田原 】

酒匂川の川岸に立つと小田原宿と、妖怪城に変貌した小田原城が見える。
なんとその背後には、箱根連山よりも巨大な妖怪のびあがりが出現しているではないか。
野を飛びまわっているのは古戦場火だ。
城下町小田原に何が起こっているのか。
川越し人足の頭の水虎なら知っているかもしれない。

木版画 妖怪道五十三次【 小田原 】

製品詳細
制作
アダチ版画研究所
画寸法
248mm×332mm
用紙寸法
278mm×388mm
額装寸法
438mm×548mm
摺色
25版・31度摺
特典
水木しげる認定書(直筆サイン入り)
登場妖怪
河童、水虎(すいこ)、小豆婆(あずきばばあ)、妖怪城、古戦場火、のびあがり
希望小売価格(税込)198,000円

木版画 妖怪道五十三次【 戸塚 】

日本橋から十里ばかりの戸塚は、泊まり客の多いことで知られる。
鬼太郎たちも、宿屋「ばけや」に草鞋を脱ぐらしい。
目玉おやじは、迎えに出た女中に、なにやら所望している。
お茶をもってきてもらい、風呂に仕立ててくつろぎたいのだろう。
道標には「左あのよ道」の文字。
鎌倉に行こうと、左に道をとるととんでもない所に辿り着きそうだ。用心、用心。

木版画 妖怪道五十三次【 戸塚 】

製品詳細
制作
アダチ版画研究所
画寸法
248mm×332mm
用紙寸法
278mm×388mm
額装寸法
438mm×548mm
摺色
28版・32度摺
特典
水木しげる認定書(直筆サイン入り)
登場妖怪
鬼太郎、ねずみ男、目玉おやじ、手の目
希望小売価格(税込)198,000円

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©水木プロ

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